「片づける勇気」
『片づける勇気』 佐原美和 監修:岩井俊憲
アドラー心理学の考え方をもとに、
心も空間もスッキリさせよう、という本。
アドラーからの引用はそれはそれで良し。
整理、片付けに関する内容も良し。
ミックスした相乗効果は私にはあまり感じられなかったが、
それぞれの味わいは良かった。
以下、良かった箇所、でてきた順。(私の勝手な省略あり。)
・重要なことは、何を遺伝したかということではなく、
遺伝として与えられたものを、どう使うか、ということだ。
・心は統一したものであり、
人生への同じ態度がそれらのあらゆる表現を通じてみられるので、
人の感情と思考のすべては、
ライフスタイルと一貫したものでなければならない。
・捨てるか残すか決められない
→決断したことが失敗になると自分の責任になるから。
失敗が怖いなら、誰にも迷惑をかけないものから整理する。
片付く快適さが実感できれば決断できるようになる。
・整理するときに「いらない物」を探すのではなく、
「いる物」「欲しい物」を選ぶ。
・「これを所有することは、自分の人生や他者を含む共同体にとってプラスになるのか?」
と自分に問いかけながらひとつひとつ作業する。
→「なぜ片付けるのか?」「どんな部屋にしたいのか?」
自分の作業の目的も思い返せれば、より効果的かな。
・何回かに分けて、時間をかけながら理想の形に近づけていけばよい。
ベイビーステップ(小さな歩み)で成功体験をつんでいけば、
整理することが快感へと変わる。
・写真:写真の役割は何かを考えた後は、
「どんなアルバムが理想か?」について考えてみる。
・家族が片付けしてくれたら、ほめるより、感謝する。
「ありがとう」「助かったよ」