天鵞絨(びろうど)と紺碧(こんぺき)

40代後半アラフィフ女性の日常記録。ブログ名は好きな色の名前から。ひっそり綴りたいので、リンクはお断りしております。

「ウドウロク」

「ウドウロク」 有働由美子 を読んだ。

 

お盆休みに帰省したら、父の手元にあって、

もう読み終わってるからどうぞ、というのでもらってきた。

 

軽く読みやすくて、

ウドウさん、やっぱりいいなーと思う。

 

とても人間くさい素敵な人。

落ち込んだり気後れしたり、自分て変かなて思ってたり、

私のような一般人とも同じような感覚を感じさせてくれる一方で、

やっぱり人並みではない、度胸とか努力とかプライドとかを持っていて、

人並みではない素敵な人たちとの出会いもあって、

有働さんができてるんだなぁ。

 

有働さんのご両親それぞれへの想いが興味深い。

お母さんへの想いは、序盤で涙がこらえきれなくなった。

 

思わず自分と母の関係を考える。

私は、ここ数年、母との関係、母への想いをアレコレと振り返ってきた。

有働さんの素直な言葉に心が揺さぶられた。

私の本当の想いはどこだっけ?

頭で割り切るのではない、心で感じるものは。

言葉にしなくていい。

感じるだけでいい。

親子の間でしか生まれない感情を大事にしていい。

 

あとがきから抜粋。

『今、その四年前のものも読み返してみたら、面白いほど考えが変わっていた。

とてもじゃないけど、今の私にはその感覚無いわ、と没にした原稿もたくさんある。

きっと、オンナの四十からは、自分でも気付かぬうちに、その内面が大きく変化する時なのだと思う。まるで思春期の少女のように。』

 

↑ すごくわかる。

私のこのブログに書き綴っていることも

それはそれは恥ずかしくなるのかもしれないけど、

それぐらいのものを書いておきたいし、そう思えるくらい成長したいな、と思うし。

 

40代後半の私にはドンピシャの、キラッと光る一冊でした。

同世代の方にはオススメ!